米下院歳出委員会は24日、首都ワシントンにある中国大使館前の通りを、中国で服役中の民主活動家の名前を冠した「劉暁波プラザ」に改称する法案を可決した。天安門事件25年を機に、人権擁護や民主化を中国に迫る狙いがある。
成立すれば大使館の住所は「劉暁波プラザ1番」となる見込み。法案を提出したウルフ議員(共和党)は「大使館宛ての全ての郵便物に劉氏の名前が記される」として、中国への強いメッセージになると意義を強調した。中国政府は「挑発的」と反発している。
現在の名称は「インターナショナルプレース」。改称は国務省関連予算法案に盛り込まれ、成立には下院本会議や上院の採択が必要。ウルフ氏によると、冷戦期の1980年代にも在米ソ連大使館前の通りが、反体制科学者サハロフ氏の名前に改称されたことがある。(共同)