一人ぼっちは命を縮める!? 65歳未満で一人暮らしをしていると死亡確率が21パーセントアップする

現在65歳未満で、一人暮らしをしている方、ご注意頂きたい。なぜなら誰かと一緒に暮らしている人より、あなたの死亡確率の方が21パーセント高いらしいからだ。
これはアメリカ心臓協会の年次会合で発表されたことで、研究者たちは29カ国から集めた約4万5000人(平均年齢67歳、5分の1が一人暮らし)を対象に研究を開始した。そして4年後、誰かと一緒に暮らしていた人はその9.3パーセントが死亡していたのに対し、一人暮らしの人はその11.4パーセントが死亡していたのである。
この理由として研究者たちは、一人で暮らしていると日常生活の管理が難しい、そして誰かの助けが必要な時にすぐさま相手を見つけられないという支障があるから、死亡確率が高まるのではないかと仮説を立てている。
そして今回の研究結果には、もうひとつ重要なポイントがある。それは65歳未満の人による一人暮らしが、死亡確率を一番アップさせてしまうということだ。
このことについて、心臓病専門医のジェイコブ・ユデル博士は次のように話している。
「65歳から80歳の人において、一人暮らしか、誰かと暮らしているかは死亡確率に関係ありません。しかしこれが80歳より上の人の話となると、一人暮らしをしている人の方が14パーセント死亡確率が低いのです」
この他にも今年9月、一人暮らしの怖さを描き出したフィンランドの研究結果が発表されている。この研究はアルコールの値段が下がった前後で行われたのだが、その値段が下がった後、一人暮らしの男性は既婚男性より、肝臓病による死亡確率が4.9倍高かった。
アルコールの値段が下がる前は、既婚男性より3.7倍高かったことを考えると、一人暮らしの男性は結婚している男性より、お酒を飲む量もしくは頻度が多いということなのだろう。ちなみにアルコールの値段が下がった時、一人暮らしの女性は既婚女性より、肝臓病による死亡確率が2.4倍高かった。
一人暮らしに隠された危険性を浮き彫りにした今回の調査結果。やはり精神的にも健康的にも、誰かと暮らしている方がいいということなのだろうか? しかし一人暮らしならではの自由な生活を考えると、それもなかなか捨てがたいから困ってしまう。

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