天童市にある山形県将棋駒協同組合の4人が19日、友好都市の多賀城市を訪れ、将棋駒18セットを放課後児童クラブに寄贈した。縦横6マスの将棋盤を使う天童発祥の66将棋を紹介し、新型コロナウイルス対策として、駒をつかむ箸なども贈った。
寄贈したのは、将棋駒のほか、66将棋盤が三つ斜めに描かれた風呂敷、駒をつかむ五角形の箸。風呂敷と箸はコロナ対策として、一辺105センチの正方形を挟んで対局し、箸で駒を動かして感染を予防する。
コロナ対策の一斉休校を受けて児童クラブで過ごす児童の脳トレと、将棋の普及が寄贈の目的。一行は多賀城市西部児童センターを訪問し、後藤ユリ子理事長が「将棋を楽しみ、元気を付けてください」とあいさつした。
66将棋は、短時間で勝負が決まるボードゲーム。天童商工会議所が普及を進めている。山王小3年佐々木翔君(9)は「初めてだったけど、面白かったのでまたやりたい」と話した。
市役所では、菊地健次郎市長に市章が入った「あやめ駒」を寄贈した。組合の中島正晴副理事長と菊地市長が早速66将棋で対局し、7分ほどで市長が勝った。