一本釣り船、初の水揚げ 気仙沼の市場に活気

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に7日、ことし初めて一本釣り漁船が水揚げを行い、市場は活気づいた。
 入港したのは宮崎県や三重県の一本釣り船15隻。早朝から次々と岸壁に横付けし、千葉県沖で捕れたビンナガマグロ約640トンを水揚げした。
 一本釣り漁の主役のカツオは漁場に魚群が薄く、この日の水揚げはなかった。本格的な水揚げは7月以降になる。
 港では歓迎セレモニーがあり、菅原茂市長が漁船員に記念品を贈った。菅原市長は「多くの魚が水揚げされ、関係者の顔も喜びにあふれている。これが本来の気仙沼の姿だと感じた」と述べた。
 一番船となった宮崎県日南市の第78福徳丸(119トン)の河野功漁労長(45)は「気仙沼は第二の古里。これからはカツオをたくさん釣って、気仙沼港で水揚げしたい」と語った。
 気仙沼港には6日、巻き網船がカツオを初水揚げしている。

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