一生に一度の機会?生きたまま捕獲「オロシザメ」

静岡県沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」で、生きたままの捕獲例が極めてまれな深海魚「オロシザメ」が展示されている。

 静岡市駿河区の駿河湾水深約250メートルで11日、底引き漁中の網にかかり、マリンパークに運び込まれた。体長は約50センチでオスという。

 マリンパーク飼育課の魚類担当正木晴也さん(25)によると、オロシザメは駿河湾や遠州灘などの水深150〜350メートルに生息しているが、「国内での捕獲例はほとんどなく、生態もほとんど分かっていない」という。マリンパークでの生体展示は2018年以来、2例目となる。

 深海魚ファンにとっても珍しく、各地から見学者が訪れている。千葉県からという男性(49)は「泳いでる姿を見るのは、おそらく一生に一度の機会。仕事を休んで来ました」と話し、カメラのシャッターを盛んに切っていた。

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