一瞬で集中力を高められる3つの方法

次の3つの方法を試してみれば、すっきりとした状態で目の前の物事に集中していけるはずです。

1.机をコンコンコンとたたく

集中したいのに気分がのらないとき、多くの人は「のれない自分がダメなのだ」と考えます。でも、実は雑念に邪魔をされているだけ。要するに、余計なことを考えているのです。

さまざまな感情が湧いては消える「雑念」というのは、はっきりした姿では現れません。ですから、大抵の人はそのことに気づくことができないのです。

雑念に支配されている状況から抜け出すためにおすすめなのが、机をコンコンコンとたたくこと。その音を聞くことで、雑念に支配されている意識が自分に戻ります。集中するためには、いつも、「今、ここ、私」の意識でいることが大切なのです。

2.「上下左右」トレーニング

集中したいことがあるときは、雑念に邪魔されがちな意識を切り替えるトレーニングをしてから取り掛かると効果的です。

自分で「上」と思ったら上を向き、「右」と思ったら右を向くということを、上下左右で3分ほど続けてみましょう。このとき大事なのは、「なるべく脳の指令どおりに行動しよう」とすること。そこに意識を向けることで、雑念を消していくことができます。1人でやりにくいときは、誰かに方向を指示してもらい、それに従うという形でもOKです。

集中したいときには「感覚」に頼らず、集中モードに切り替える「行動」をとるようにしたいものです。

3.自分の手を3秒見つめる

試験勉強に集中しなくてはならないのに、床のホコリが気になって掃除を始めてしまう――。このように、自分の作業以外のものが視覚に入るととたんに集中力をそがれるのは、ひとつのことに集中するのに疲れた脳が、ほかのものを探し始めるからです。

せっかく仕事に集中していたのに、机の上に積み上げられた資料や人の話し声など、別のものに意識が向かい始めてしまった……。そんなときは、自分の手を3秒、見つめてください。それだけで、散らかりそうになった意識が自分に戻ってきます。

自分の意識を自分でコントロールすること。これが集中への第一歩なのです。

コツさえわかれば、仕事も勉強も家事ももう疲れない

行動科学マネジメントの第一人者である石田淳さんとまとめた新刊『今すぐ! 集中力をつくる技術』の中でも紹介していますが、「行動科学セルフマネジメント」はいつでも誰でも、行動のコツを繰り返し実践していくだけでできるようになる手法です。この手法で集中するためのコツがわかるようになれば、短い時間で疲れることなく、すっきりと仕事をこなしていくことができます。ぜひ、活用してみてください。

タイトルとURLをコピーしました