七十七銀行の100%子会社で事務受託などを手がける「七十七ビジネスウィズ」が1日、営業を始めた。元行員や障害者を雇用し、業務や工程の一部を外部委託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の地域企業からの需要に対応する。既存のコンサルティング子会社や人材紹介子会社を含めた七十七銀グループ全体で連携し、地域企業の成長を支援する。
資本金1億円。9月9日に設立され、本社は仙台市青葉区の七十七銀事務センター内に置いた。営業開始時の従業員は18人で、うち8人が障害者、残り10人が同行OB・OGとなる。
少子高齢化で地方の人手不足が深刻化する中、地域企業の総務や経理、人事といった分野で事務・計算業務を受託する。紙の書類のデータ化なども担って業務のデジタル化や効率化につなげる。当初は七十七銀本体の業務を請け負い、来年度以降に外部のBPOの受託を始めたい考えだ。
七十七銀総合企画部担当部長からトップに就いた川村誠一社長(52)は「七十七銀グループとして事務受託機能が加わり、地域企業の成長を手厚く支援できるようになった。徐々にレベルアップし、中小企業のお手伝いをしていく」と話す。