三井物産が2日発表した2023年3月期連結決算の純利益は、前期比23.6%増の1兆1306億円となり、初めて1兆円の大台に達した。資源高や円安が寄与した。液化天然ガス(LNG)や原油などの価格高騰で、エネルギー部門の利益が前期の1140億円から3094億円に大幅に増えた。
24年3月期業績予想の純利益は22.2%減の8800億円とした。LNGや原油などの価格下落を想定した。堀健一社長は東京都内で記者会見し「より次元の高い取り組みで、価格変動に耐えられるようにしたい」と話した。
大手商社では、三菱商事が9日に23年3月期決算を発表予定で、純利益予想を1兆1500億円と公表している。