三井生命仙台ビル解体 月内に工事着手、跡地利用は未定

三井生命保険が仙台市青葉区の「三井生命仙台ビル」を解体することが15日、分かった。入居していたホテルコムズ仙台(旧三井アーバンホテル仙台)が9月で撤退し、建物活用の行方が注目されていた。
 ビルは宮城県庁や仙台市役所に近く、ホテル営業時は仙台を代表する宿泊施設として親しまれた。同社広報グループは跡地利用について「現時点で未定」としている。
 三井生命によると、解体工事は10月中に始まり、来年6月末に完了する予定。ビルは地上13階で、1981年7月に建設された。翌8月に三井アーバンホテル仙台が開業。2008年4月、ホテルコムズ仙台に名称を変更した。
 ホテルは昨年3月の東日本大震災で、レストランの調理場などが損傷したために休館。今年8月までに営業再開を断念し、9月末でビルの賃貸借契約を解消した。
 ホテルとともに入居していた三井生命保険宮城支社の事務所は震災直後、JR仙台駅西口に近い同社アジュール仙台ビルに移転している。
 三井生命保険は河北新報社の取材に「ビルは建築から31年経過しており、ホテル退去を機に、解体することにした」と説明した。

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