三菱、スズキから小型車 OEMで「ソリオ」月800台

三菱自動車とスズキは24日、三菱自がスズキから小型車の相手先ブランドによる生産(OEM)供給を受けると発表した。三菱自は今月、日産自動車との軽自動車の共同開発など協力関係の強化を発表したばかり。今後は開発費を抑え、得意分野に集中するため自動車メーカーの提携が一段と加速しそうだ。
 スズキが供給するのは同日発表した新型「ソリオ」(排気量1200cc)。後部座席のドアをスライド式にしているのが特徴だ。三菱自は小型車「コルト」を持つが、ファミリー向けの品ぞろえを充実させるため、自社ブランドの小型車として来春発売する。当面は月間800台程度の供給を受ける予定。スズキは量産効果による経費節減を狙う。
 自動車各社は次世代環境車の開発や新興国への進出に迫られており、中堅メーカーには自社だけで対応するのは大きな負担になっている。三菱自は軽自動車や高級セダンは日産、小型車はスズキと協力。電気自動車(EV)などに経営資源を集中させたい考えだ。

タイトルとURLをコピーしました