【ニューヨーク=有光裕】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は21日、三菱UFJフィナンシャル・グループが北朝鮮の資金洗浄(マネーロンダリング)に関与した疑いで、米連邦検察当局が捜査していると報じた。2017年後半に召喚状を受け取ったという。
報道によると、検察当局は、三菱UFJが、北朝鮮との国境付近で事業を行う中国人顧客について、身元確認を行う仕組みの導入を怠った疑いがあるとみている。また、国際的な制裁リストの対象となっている企業や人物と取引をしないようにする内部システムを意図的に無視したともみているという。
今のところ、北朝鮮が三菱UFJを通して資金洗浄を行ったという明確な証拠は見つかっていないが、検察当局は、システム上の欠陥を重大視しているという。