三陸ジオパーク発信強化 岩手県・全国研修会やガイド養成

岩手県は新年度、地球活動の遺産を見どころとする自然公園「日本ジオパーク」に認定された三陸地域(青森、岩手、宮城3県)での観光振興や交流人口の拡大などに力を入れる。地域の魅力を高め、世界ジオパーク認定を目指す。
 ジオパークに認定された地域団体などで構成する「日本ジオパークネットワーク」の全国研修会を11月に宮古市で開催する予定で、全国各地から約100人の参加が見込まれる。震災遺構や地質遺産を巡りながら、案内技術を高め、災害の教訓や地球活動の歴史を学ぶ。
 受け入れ態勢づくりも本格化させる。案内を担うジオガイドは新年度から年間10人、5年間で50人を養成する予定。案内板は、ジオサイト(地域)、ジオポイント(見学ポイント)をまとめたものなどを作り、県内の道の駅などに設置する。
 県は新年度予算案に関連事業費約3700万円を盛り込む予定だ。
 三陸ジオパークは八戸市から気仙沼市までの16市町村がエリアで、海岸線の延長は約300キロ。面積は日本ジオパーク最大級で、2013年9月に認定された。
 13市町村が含まれる岩手県は、ジオパーク関連事業を第2期復興実施計画案の「三陸創造プロジェクト」の柱の一つに位置付けている。

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