全国生産量の約3割を占める宮城県産ワカメの初入札会が1日、気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターであった。品質は上々で、今年は県全体で昨年より1470トン多い1万1500トンの生産を見込む。
生育が順調で刈り取り時期が早まり、昨年より8日早い初入札となった。気仙沼市と南三陸町から塩蔵60トンが出荷され、県内外の買い受け人が手に取ったり、香りを確かめたりしながら真剣に品定めしていた。
塩蔵は10キロ当たり9766円の高値が付いた。多賀城市に本社工場がある「理研食品」の小野克徳さん(57)は「色も良く、まずまずの状態。今年は期待できる」と言う。
県産ワカメの収穫は4月まで続く。県漁協気仙沼総合支所の小野寺益男支所長は「生産量は東日本大震災前の水準まで回復してきた。おいしい三陸ワカメを味わってほしい」と話した。