三陸沿岸の「ジオパーク構想」 委員らが現地審査 気仙沼

青森県八戸市から宮城県気仙沼市までの三陸沿岸の16市町村などが認定を目指す「三陸ジオパーク構想」で、日本ジオパーク委員会の委員による現地審査が21日、気仙沼市であった。
 首都大学東京教授の菊地俊夫委員ら3人が唐桑半島を訪問。2億年以上前の地層が広がる八隻曳(はっそうびき)で、気仙沼観光コンベンション協会の加藤宣夫会長から地形などの説明を受けた。
 菊地委員は審査後に取材に応じ、「入り組んだ海岸線が東日本大震災の津波を増幅したことを学べる。三陸沿岸の地域間のつながりを構築すれば、素晴らしいジオパークになる可能性がある」と話した。
 ジオパークは、地形や断層など貴重な地球遺産を見どころとする自然公園。三陸ジオパーク構想で、気仙沼では大島や岩井崎など6カ所をジオサイト(地域)に設定している。9月末に認定の可否が決まる見通しで、認定されれば県内初となる。

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