上野動物園(東京都台東区)の“シンボル”、ジャイアントパンダが来年3月に復活する。都は来月中旬にも中国側と正式な協定を結び、来年2月にパンダを来日させる方針で、春休みにはパンダを心待ちする子供たちの前に愛らしい姿がお目見えしそうだ。
都は来月開会の都議会へ提出する平成22年度一般会計補正予算案に、上野動物園が中国からレンタルするパンダのつがいの受け入れ関連予算1億8500万円を計上。
内訳は、中国側に支払うレンタル料「保護協力資金」の年額95万ドル(約9200万円)のうち半分の4600万円のほか、輸送関連費4900万円、パンダ飼育舎の改修費9千万円など。また、都は10年間の契約である保護協力資金の来年度以降分、8億7400万円の支出議案も都議会に提出する。
上野動物園では20年4月にリンリンが死亡し、シンボル不在が続いていた。新たなパンダの命名権は日本側が持つという。