カシオ計算機は4月24日、2018年3月期通期の連結業績予想を下方修正すると発表した。最終利益は従来予想から30億円減の195億円(前期比5.9%増)にとどまる見通し。コンパクト型デジタルカメラ市場が縮小したことや、楽器事業の構造を見直したことが響いた。
修正後の予想売上高は従来予想比360億円減の3140億円、予想営業利益は同45億円減の295億円。
24日付の日本経済新聞によると、カシオは同日までに不振のコンパクトデジカメから撤退する方針を固めたという。同社のデジカメは14年3月期に全世界190万台を売り上げたものの、17年3月期には67万台にまで激減し、デジカメ事業単体で5億円の赤字を計上したという。
同紙によると、撤退の理由はさらなる市場拡大が見込めないと判断したためで、今後は高価格帯のデジカメの展開に注力するとしている。
カシオのデジカメは「EXILIM(EX)」シリーズなどがある。