東北大や北海道大、山形大などの研究グループが、下水中の新型コロナウイルスの濃度を基に、1週間先までの新規感染者数を予測する実験を始めた。仙台市の下水処理場でサンプルを採取、過去のデータと突き合わせ、人工知能(AI)の機械学習で導き出した予測値を週1回、メールで配信する取り組みだ。
東北大の佐野大輔教授(土木工学)は「感染者が増えそうな予測が出たら外出を控えるなど、感染対策に役立ててほしい。病床数や救急体制に関する自治体の計画立案にも参考になるだろう」と説明している。
今後は、ワクチン接種率などをデータに加えて精度向上を図る計画だ。