今年8月に短文投稿サイト「ツイッター」で「日本の侵略戦争が全てのはじまり」などと発言したことが問題視され、活動を見合わせていた北海道長万部町のゆるキャラ「まんべくん」について、同町は2日、中止から3カ月を迎える16日に活動再開させると発表した。着ぐるみなどの活動に限り、問題のツイッターの再開などについては「当分見合わせる」としている。
同町総務課によると、問題を受けて8月16日からまんべくんのツイッターを中止するとともに、着ぐるみや商標利用の新規受付などを不許可としていた。3カ月の“自粛”を経て、着ぐるみを町内イベントなどに参加させたり、町内事業者がグッズにまんべくんを利用したりできるようになるという。
白井捷一町長は2日、「公式キャラクターとして長万部町の商工・観光の振興および町民とのふれあいというキャラクター本来の姿を粛々と実践していく」とコメント。白井町長とまんべくんは、活動再開に関する会見を7日に予定している。
今年8月14日、同町から委託を受けていた会社役員の男性がまんべくんのツイッターに「どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまりです」「日本の犠牲者三百十万人。日本がアジア諸国民に与えた被害者数二千万人」などと書き込んだ。翌15日から同町に「町の公式見解なのか」などと苦情や問い合わせが殺到した。