旅行サイトを運営しているエクスペディア・ジャパンは27日、「世界 ベストホテルランキング」を発表した。ホテルを利用したことがある人に、ホテルの質や顧客対応などを評価してもらったところ、1位はバミューダ諸島の「ロ イヤル パームズ」であることが分かった。2位はクロアチアの「セレンガ アパートメンツ」、3位はコスタリカの「プミリオ マウンテン & オーシャン ホテル」がランクインした。
日本のホテルは、5位に 「ドーミーイン札幌ANNEX」、9位に「沖縄ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」がランクイン。これまでの最高ランクは2011年に「ホテルモントレ 京都」が5位入賞。その後、2013年に「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」が31位、2014年に「インターコンチネンタル大阪」が14位だった が、日本への旅行人気などが影響して、今年は2施設同時にトップ10入りした。
しかも、選ばれた2つのホテルは、高級チェーンでもなく、東京のホテルでもなく、北海道のビジネスホテルと沖縄のニューオープンホテルという、例年にはない結果となった。
●日本の大浴場は人気
5位にランクインした「ドーミーイン札幌ANNEX」は、利用者からどういった点が評価されたのだろうか。低価格ながら、豪華な朝食バイキングに広い部 屋、そして温泉も付いているという、コンストパフォーマンの高さが高評価となった。9位にランクインした「沖縄ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」にも 大浴場があることから、「海外旅行客からも日本の大浴場は人気のようだ」(エクスペディア・ジャパン)
●東京以外の都市にも注目
トップ100には、日本から8ホテルがランクイン。33位に「兵庫陶泉 御所坊」、48位に「大阪大阪マリオット都ホテル」、63位に「大阪インターコンチネンタルホテル大阪」、66位に「東京パークハイアット東京」、70位 に「大阪ザ・リッツ・カールトン大阪」、83位に「大阪セントレジスホテル 大阪」。
同社が2014年の予約状況を元に集計した「海外旅行 人気の都市ランキング」をみても、各国の人が大阪、沖縄、京都など、東京以外の都市にも注目していることがうかがえた。「首都の東京には既に訪れたことが ある観光客が、日本へのリピーターとして第2、第3の都市への旅行も楽しんでいる流れと言える。アジアと日本の地方都市を結ぶLCCも次々に増便されてお り、今後も地方都市人気は伸びていくのでは」(エクスペディア・ジャパン)と予測している。