世界のPC出荷見通し下方修正 iPadにシェア奪われる

米調査会社ガートナーは29日、デスクトップ型とノート型を合わせた世界のパソコンの出荷台数が、2010年は前年比14・3%増の3億5240万台になるとの予想を発表した。9月時点の17・9%増の予想を下方修正した。
 消費者の関心が、米アップルのiPad(アイパッド)などタブレット型と呼ばれる多機能端末に向かっているためで、14年までにパソコン販売の10%が多機能端末に置き換わるとみている。
 米国や西欧では景気の先行きが不透明なため消費者が購入を先延ばしする半面、新興国は引き続き好調で11年末までに世界市場の半分以上を占めると予測した。
 11年の出荷台数の見通しも、10年と比べ15・9%増の4億900万台と下方修正した。
 ガートナーのアナリストは「タブレットや次世代の高機能携帯電話(スマートフォン)がパソコンを代替はしないが、役割を補完することになる」と分析している。(共同)

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