米Cisco Systemsは2日、世界のインターネットトラフィックが2014年までに現在の4.3倍、767エクサバイト(EB、テラバイトの100万倍)に達するという調査結果を発表した。
Cisco Systemsの年次調査「Cisco Visual Networking Index Forecast」では、世界のIPトラフィック量は2009年から2014年までの5年間で4.3倍になり、2014年には1カ月あたりのトラフィック量が63.9EB、年間で767EBに達すると予測している。
地域別の傾向では、2014年には北米(月19.0EB)、アジア太平洋地域(月17.4EB)、西ヨーロッパ(月16.2EB)、日本(月4.3EB)でトラフィックが多く発生。2009年から2014年の間にトラフィック量が急増する地域としては、中南米(5年間で7.9倍増)、中東・アフリカ(6.5倍増)、中央ヨーロッパ(5.1倍増)を挙げている。
トラフィック増加の要因は動画で、2014年にはあらゆる形態の動画(TV、ビデオオンデマンド、インターネットビデオ、P2P)が世界のコンシューマートラフィックの91%以上を占めるようになると予測している。
2010年末までには、世界のオンラインビデオコミュニティのメンバーが10億人を超え、インターネットビデオのトラフィック量がP2P のトラフィック量を上回ると予測。この10年で初めてP2P以外のトラフィックが1位になるとしている。
また、モバイルのデータトラフィックは2009年から2014年にかけて39倍になり、トラフィック量は2014年には年42EB以上に達すると見込んでいる。