世界へ決意の吹き流し・仙台 南三陸の被災者手作り

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の被災者らが手作りした七夕飾りが、仙台市中心部のアーケード街にお目見えした。飾りには復興を誓うメッセージが書かれている。
 場所は、東二番丁通に面した中央通のマーブルロードおおまち商店街東側入り口(青葉区)。同町歌津の歌津中で避難生活を送る被災者、ボランティアが5月から7月上旬にかけ、くす玉や吹き流し、折り鶴などを手作りした。
 飾りに付けたメッセージは「あの時の涙を無駄にしない」「子どもたちのために踏ん張れ大人」「つらい時こそ笑顔」など。おおまち商店街振興組合は被災者の手作りと分かるように、掲示板をつり下げ、裏側に「全世界のみなさん ありがとう」という歌津側から支援者へのお礼の言葉も、書き入れた。
 七夕飾りの製作は、北陸の業者から和紙が避難所に届いたのがきっかけ。仙台七夕まつり(6~8日)に合わせて商店街に依頼し、飾り付けが実現した。
 歌津中では現在も10人が避難生活を送っている。被災者と一緒に七夕を作った阿部友昭校長(58)は「全国からの支援に感謝している気持ちと、元気だというメッセージを飾りに込めた」と話している。

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