世界主要国「エネルギー自給率」ランキング…45ヵ国中42位の「日本」に広がる老後不安

ガソリン価格は上がり続けて、10週連続の値上がりを記録しています。日本が資源の乏しい国である以上、仕方がないことかもしれませんが、そもそも日本のエネルギー自給率はどれくらいなのでしょうか。世界主要国と比べてみました。 主要45ヵ国「エネルギー自給率」ランキング…1位「ノルウェー」45位「シンガポール」

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輸入に頼る「日本」…襲い掛かる物価上昇の波

物価の値上がりがとまりません。 ニュースでもたびたび報じられている通り、11月8日現在、レギュラーガソリンの価格は1リットル当たり169.0円で10週連続の値上がりを記録(資源エネルギー庁『給油所小売価格調査』より)。 値上がりが続くのはガソリンだけではなく、電気やガスも原油などの資源価格に左右され、各社値上げ。小麦や油脂価格も高騰し、パンやマーガリンなど、毎日の食事に欠かせない食品が次々と値上がりをしています(関連記事: 『都道府県「電気料金」「ガス料金」ランキング』 )。 さらに最近ニュースになっているのが、牛肉や鶏肉の値上げ。いわゆる「ミートショック」といわれるもので、アメリカやカナダなどの生産国でコロナの影響による人員不足が起こっていたり、中国などの成長国で消費が急拡大していたりと、さまざまな要因が重なり合い、食肉価格の高騰しているのです。それによってスーパーではもちろん、お馴染みのファストフード店などでも悲鳴が聞こえてきます。 このような事態に直面しているのも、日本が輸入大国だから。たとえば前出の石油。世界生産量第1位は「米国」。日本でも新潟県など一部に油田はありますが、消費量に対しては微々たるもの。 【世界の産油国ベスト10】 1位「米国」712,729千トン 2位「ロシア」524,404千トン 3位「サウジアラビア」519,583千トン 4位「カナダ」252,187千トン 5位「イラク」202,038千トン 6位「中国」194,769千トン 7位「アラブ首長国連邦」165,622千トン 8位「ブラジル」159,191千トン 9位「イラン」142,736千トン 10位「クウェート」130,147千トン 出所:ブリティッシュ石油2020年調べ そして石油の輸入額といえば、世界の1位はダントツで「中国」で、2位は「米国」。両国とも、産油国であり、輸入国です。そして「日本」は世界で第5位の石油輸入国です。 【世界石油輸入額ベスト】 1位「中国」176,321百万米ドル 2位「米国」81,630百万米ドル 3位「インド」64,400百万米ドル 4位「韓国」44,462百万米ドル 5位「日本」43,495百万米ドル 6位「オランダ」28,341百万米ドル 7位「ドイツ」27,502百万米ドル 8位「スペイン」18,215百万米ドル 9位「タイ」17,636百万米ドル 10位「イタリア」16,165百万米ドル 出所:国際連合貿易開発会議2020年調べ さらに主要国の「エネルギー自給率」をみていくと、2019年、日本は45ヵ国中42位でわずか12.0%。ちなみにトップは「ノルウェー」で709.2%と、驚異的な自給力を誇ります(関連記事: 『主要45ヵ国「エネルギー自給率」ランキング…1位「ノルウェー」45位「シンガポール」』 )。 【世界主要国「エネルギー自給率」トップ5】 1位「ノルウェー」709.2% 2位「オーストラリア」345.5% 3位「コロンビア」289.0% 4位「インドネシア」195.2% 5位「カナダ」175.3% 出所:国際エネルギー機関2019年調べ

定年後の年金暮らし「物価上昇」に耐えられるのか?

日本が資源の乏しい国である以上、世界情勢による物価上昇に対して、ただただ願うこと以外手立てはありません。そこで不安になるのは、年金と貯蓄の取り崩しで生活していかなければならない老後ではないでしょうか。 物価がどんどん上がっていくからといって、収入を増やす手立ては現役世代に比べてなく、かといってその分年金が増えていくかといえば、少子高齢化で財源が限られてくるだろうことを考えると、ただ耐えるしかなさそう……。 このような不安もあるからでしょうか、昨今、定年後に日本を脱出、移住を考える人が増えているといいます。 一般財団法人ロングステイ財団は毎年『ロングステイ希望国・地域』を調査していますが、そこで14年連続で第1位に君臨するのが「マレーシア」。一年中温暖で過ごしやすい、歴史的にも親日国などの理由があげられますが、魅力のひとつが「物価」。マレーシアでの生活費は日本の1/3程度といわれています。 なぜそんなに安いのか。経済的な差はもちろんありますが、マレーシアは資源国だから、という点も大きなところ。資源による収益で国の財源をまかなうので、税金が安いというのもポイントです。 ーー老後は海外に移住して悠々自適な暮らしを満喫する 将来不安が広がるなか、いまよりも大きなトレンドになるかもしれません。

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