【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は2日、ワシントンで講演し、「世界経済は成長の勢いがさらに失われた」と述べ、来週公表する最新見通しで、今年の成長率を従来の3.5%から下方修正することを示唆した。
景気悪化の恐れが強まる中、米中貿易戦争のエスカレートなど「政策ミス」を避けるよう警告した。
専務理事は、貿易問題や英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱を挙げ「世界経済は細心の注意を要する局面」と説明。世界の7割で今年は減速する見通しだと語った。IMFは1月に今年と2020年の成長予想を引き下げており、専務理事はさらなる鈍化に警戒感を示した。