スイスのNGO『ベルン・デクラレーション』と環境保護団体『グリーンピース』が毎年行っている『世界最悪企業ランキング』をご存じだろうか。
このランキングには特定の理由から最悪だと思われる企業数社がノミネートされ、2012年には世界各国の企業から6社があがっている。
ちなみにその6社のなかにとある日本企業が含まれており、1月23日17時現在1位となっている状態だ。そう、東日本大震災により福島原発で重大な事故を起こした『東京電力(TEPCO)』である。
ノミネートされた理由については「費用削減のために、原子力発電所の構造的安全性をひどく軽視した日本最大のエネルギー会社」となっており、多数投票があることを見ると日本だけでなく世界中の人々から最悪であると思われているようだ。
その他にはブラジルの総合資源開発企業『ヴァーレ』、イギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループ『バークレイズ』やスイスの農業関連産業会社『シンジェンタ』、アメリカの鉱業会社『フリーポート・マクモラン』と日本でもおなじみの『サムスン』がノミネートされている。
現在東京電力以外はホームページにて「こんな物にノミネートされるいわれはない!」と反論しているが、東京電力はこれについて特に反応を見せていない。
否定できないのかこのランキングを見ていないのかは不明だが、日本のみならず地球の環境に影響を出した重大な事故を起こしてしまった以上、やはり否定することはできないのだろう。
とにかく世界中から『最悪な企業』と思われる会社が日本から出てしまったことだけでも、たいへん悲しいことである。
余談だが、中国で某人気スマートフォンやゲーム機を製造しているあの企業がランクインされなかったのは意外だった……。