世界遺産・白神山地への入山規制継続 管理計画改定

環境省や青森、秋田両県などは、両県にまたがる世界遺産・白神山地の管理計画を改定した。遺産地域の現状に即して管理するのが目的。核心地域への入山規制は継続することを盛り込んだ。
 管理計画の改定は1995年の策定以来初めて。学識経験者などでつくる「白神山地世界遺産地域科学委員会」の助言に基づき、新たに科学的知見を踏まえて管理することにした。人手を加えず自然の推移に委ねることを基本に厳正な保護を図ることなども規定した。
 核心地域への入山規制については地元住民から反対の声が相次いでいたが、「既存の歩道を利用した登山などを除き立ち入りを制限することとし、植生などへの悪影響が生じないよう適正な利用に誘導する」と明記し、規制を継続した。
 環境省や林野庁、文化庁、青森、秋田両県の5行政機関で作る白神山地世界遺産地域連絡会議が、2010年から改定作業を進めてきた。

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