両陛下が被災地に到着 福島を見舞い宮城へ

天皇、皇后両陛下は16日、東日本大震災からの復興状況を視察するため、2泊3日の日程で福島、宮城両県へ向けて出掛けられた。震災から5年を迎えた被災地を見舞い、東京電力福島第1原発事故によって避難生活を強いられている住民らと懇談する。
2011年の震災発生以降、両陛下は被災者に心を寄せ続け、訪問を重ねてきた。被災地視察の目的で福島、宮城を訪れるのはそれぞれ5回目。岩手県には秋に開催される国体の開会式に合わせて訪れる見通し。
両陛下は、東北新幹線で16日午後にJR郡山駅に到着。原発事故で全村避難が続く福島県葛尾村が三春町に置いた役場出張所へ移り、被災者と懇談するほか、近くの仮設住宅などで暮らしている村民にも励ましの言葉を掛ける。
宮城県へは16日夕に移り、17日は石巻市にある県水産会館で、震災で亡くなった漁業関係者の慰霊碑に拝礼する。津波で大きな被害を受けた女川町も訪れ、復興に向けたまちづくりの拠点となるJR女川駅前の商業・観光エリアなどを視察する。
18日は、仙台市の東北大で震災と医療をテーマにした展示を見学し、午後に帰京する予定。

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