日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日発表した8月の中古車販売台数(軽自動車を除く)は、前年同月比7.8%増の29万5588台と、昨年1月以来19カ月ぶりのプラスだった。8月の乗用車の新車販売で、エコカー購入補助金終了前の駆け込み需要があり、これに伴って中古車の下取りが増えたことが要因とみられる。
内訳をみると、乗用車は9.3%増の25万6706台と、23カ月ぶりのプラス。一方でトラックは2.4%減の3万1002台と、8月としては過去最低だった。景気低迷で運輸、物流業者の購入意欲が鈍っている。
自販連では「プラスにはなったが、水準はピーク時の67%とまだ低い」と指摘。乗用車の新車を対象としたエコカー補助金が今月7日の受理分を最後に打ち切られたに関し、「今後は中古車に割安感が戻ってくる」と話した。