中国の北京市で9月に微小粒子状物質「PM2・5」などが基準値を超える大気汚染が観測された日数が14日に達し、例年より10日以上も増えたことを中国気象局が29日、明らかにした。2日に1日のペースで観測されていたことになる。中国メディアが伝えた。
北京に近い天津市や河北省のほか、江蘇省や河南省でも汚染日が例年より5~10日多かったといい、全国的に大気汚染が深刻化している。
北京では29日、大気汚染指数が最悪レベルの「深刻な汚染」を記録。多くの観測地点でPM2・5の濃度が基準値(大気1立方メートル当たり1日平均75マイクログラム)を大幅に上回り、300マイクログラムを超えた地点もあった。
北京市はマスク着用のほか、大気汚染の原因とされる自動車の利用を自粛するよう市民に呼び掛けた。大気汚染は30日も続くと予想されている。(共同)