中国に先手、海底地形に「漱石」「龍之介」の名

【ジュネーブ=笹沢教一】海底地形の公式名の登録を審査する国際機関、海底地形名称小委員会(SCUFN)は4日、沖縄南方の「漱石 海嶺 かいれい 」や「龍之介海山」など日本の文豪にちなんだ名前を含む、日本が申請した34件の地形名を認める審査結果を公表した。

文豪にちなむ地形名が認められた海域は日本の排他的経済水域(EEZ)の境界部にあり、中国が近年、調査と命名の活動を活発化させ、近くの海底に中国名が付いた。今回の命名はその対抗策となる。

小委員会の上部機関、国際水路機関(IHO、本部・モナコ)の基準によると、共通の特徴を持つ地形群に対して、音楽家や作家など同じ分野の人名などを付けて、それらをまとめた「地形区」を設定することができる。今回、文豪名が付いた地形と2014年に承認された「康成海山」などを合わせた地形群は、「文豪海山地形区」として国際的に承認された。

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