中国のためにスパイ活動をしていたとして、英議会の調査員ら2人が逮捕されていたことが明らかになった。英紙タイムズが9日夜に報じ、ロンドン警視庁も朝日新聞の取材に認めた。主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加しているスナク英首相は10日、中国の李強(リーチアン)首相に「重大な懸念」を伝えた。 【写真】「ベールに包まれた」中国国家安全省、SNSで語り始めたねらいは? タイムズ紙によると、公務機密法違反の疑いで3月に逮捕された調査員は、保守党のカーンズ下院外交委員長に雇われていたクリス・キャッシュ容疑者(28)。機密情報を直接扱える「セキュリティークリアランス」(適性評価)は受けていなかったが、議会のパスを持っていた。