中国江蘇省淮安市の公衆浴場で1月後半に新型コロナウイルスの集団感染が発生したとみられると、南京医科大の研究チームが31日までに米医師会の医学誌「JAMAネットワーク・オープン」に発表した。患者は客8人と従業員1人の計9人で、全員男性。発熱やせき、頭痛などの症状を訴えて入院し、PCR検査で陽性となったが、2月10日時点では全員自力で呼吸できたという。
研究チームは、インフルエンザの場合は高温多湿の環境でウイルスの感染力が弱まるとみられているが、新型コロナは感染が起こり得ると指摘している。日本では銭湯の全国団体である全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会がホームページで、発熱やせきなどの症状がある人は銭湯の利用を控えるよう呼び掛けている。
集団感染が起きたとみられる公衆浴場は、シャワー、サウナ、水泳プールがある。室内の温度は25度から41度、湿度は60%程度。