中国も日本同様高齢化が進行

.人口動態の観点からすると中国と日本には共通点が多いです。唯一の違いは、中国は日本より20年遅れで高齢化が進行しているということです。

まず日本の年齢別人口構成のグラフを見ます。

2

これは2010年のデータです。一番人口が多いのは60~64歳のところであることがわかります。これが団塊の世代。日本社会においては、彼らが常にブー ムの主役を演じてきました。たとえば学生運動を例に取ると東大安田講堂事件が起きたのは段階の世代が22歳のときです。老人が消費をリード?する経済では葬儀屋、オレオレ詐欺が栄えます。
中国で一番人口が多いのは44歳です。

5

さきほどの日本が64歳なので、20年若いです。グラフがダブルトップ型になっている点、そして少子化が進行しているという言う点では、日本に酷似してい ます。中国は人口動態的には「中年文化」の真っただ中にいます。中年が消費をリードする経済では住宅、クルマ、高級品、金融サービスなどが栄えます。

次はアメリカです。54歳あたりを境に年齢が上がるほど人口が減少しています。少子化の傾向はみられません。

1

次はブラジルです。少子化の傾向はみられません。

3

ブラジルはパターンとしてはアメリカ型です。34歳を境にそれより上になるほど人口が減っています。つまりアメリカより20歳若いということです。ブラジルは「若者文化」が最盛期を迎えています。そこではビール、音楽、デート、アパート、自動車などが消費をけん引します。

ロシアのピークは54歳です。

4人口動態と投資機会

最近少子化が激しいのは日本に似ています。でもプーチン首相の少子化対策で出生率は上昇中です。

インドはピークがありません。

6

全体に若いです。インドでは「子供文化」が真っ盛りです。チョコレートなど、子供が消費するモノが売れやすいです。

タイトルとURLをコピーしました