中国を4000億ドル下回る 10年GDP、世界2位の座譲る

 内閣府が14日発表した2010年の日本の名目国内総生産(GDP)は、国際比較で用いられるドル換算で5兆4742億ドル(479兆2231億円)となり、初めて中国(5兆8786億ドル)を下回った。日中の差は4044億ドル(約33兆円)だった。
 日本は1968年に当時の主要指標だった国民総生産(GNP)ベースで当時の西ドイツを抜いて以降、42年間守り続けた米国に次ぐ世界第2位の経済大国の座を中国に譲った。
 少子高齢化やデフレでGDPが伸び悩む日本に対し、高成長を続ける中国が今後も差を広げ続けるのは確実。日本は中国など新興国需要を取り込んだ経済活性化とともに、1人当たりGDPなど経済の「質」を高める政策が今後の課題となりそうだ。

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