中国の旅行情報サイトの代理店などを手掛けるインタセクト・コミュニケーションズ(東京都千代田区)は、中国本土において「日本旅行に関するアンケート調査」を実施した。その結果、中国人が行ってみたい日本の観光地の1位は「富士山」、2位は「北海道」、3位は「東京」となった。
「日本旅行に関するアンケート調査」の結果は?(画像はイメージ、提供:写真AC)
海外旅行が再開したら行きたい場所 2位に日本
中国の25歳以上の男女998人に「海外旅行が再開したら、どこへ行きたいか」と尋ねたところ、1位は「欧州」(564件・26.0%)、2位は「日本」(503件・23.2%)、3位は「タイ」(397件・18.3%)、4位は「韓国」(365件・16.8%)、5位は「米国」(230件・10.6%)という結果になった。
行ってみたい日本の観光地を聞くと、1位は「富士山」(518件・19.1%)だった。続く2位は「北海道」(502件・18.5%)、3位は「東京」(464件・17.1%)となった。
旅先を選ぶ基準について質問すると、「自然を感じる場所」(617件・22.1%)、「景色の良いところ」(570件・20.4%)、「交通に便利なところ」(365件・13.0%)と回答した人が多かった。一方で「買い物に便利な場所」(258件・9.3%)は1割弱に留まっており、「爆買い」が中心の都心ではなく郊外の観光地に対する関心が高くなっている傾向が伺えた。
「日本で何をしたいか」という問いに関しても、「自然の風景を楽しむ」「地元の名物を食べる」「温泉」が上位となっていた。
日本への旅行のタイミング
次いで「疫病が終わった後、日本への観光ビザが再発行されてからどのくらいのタイミングで旅行するか」と聞いたところ、「コロナ解除後3カ月以内」(285件・31.7%)が最も多く、「6カ月以内」(277件・30.8%)、「すぐ行く」(64件・7.1%)と続いた。
日本への旅行の際、旅行保険へ加入しているか尋ねると全体の8割(「常に加入している」53%、「たまに加入している」33%の計)が「加入している」ことが分かった。なお「コロナ保険」に関しては「1日100元(約2000円)以下なら加入する」(51%)、「1日50元(約1000円)以下なら加入する」(45%)と回答した人が多かった。
海外旅行での不安な要素
「ツアーの方法」に関して尋ねると、旅行代理店などが航空券、ホテルなどを手配する「半自由旅行」(604件・33.3%)が最も多く、「個人旅行」(526件・29.0%)が続く形となった。
一方で、「海外旅行での不安な要素」については「言葉が通じないこと」(666件・26.4%)、「中国語の表記が足りない」(303件・12.0%)と回答した人が多かった。
「決済方法」については、「積極的にWechat Payやアリペイなどの電子決済を使いたい」(43.3%)、「電子決済、クレジットカード、現金の順番に使用」(240件・24.0%)、「積極的に現金を使いたい」(139件・13.9%)という結果になった。
調査は9月14日、中国国内サービス「風鈴系統」を用いて実施した。調査対象者は中国の25歳以上の男女(男性39%、女性61%)、有効回答数は998件。