中国共産党、コロナ対策で「決定的な勝利」主張

【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビによると、中国共産党の最高指導部にあたる政治局常務委員会は16日に開いた会議で、中国の新型コロナウイルス対策について「死亡率は世界で最も低いレベルを保っており、大きな、決定的な勝利を収めた」と主張した。3月5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)でも、新型コロナの「勝利宣言」を強調して習近平指導部の成果に位置付ける見通し。

同会議では「人類文明史上、人口大国が感染症の大流行から脱することに成功するという奇跡を起こした」と自賛。昨年末に「ゼロコロナ」政策を唐突に撤回するといった習指導部の判断について「完全に正しかった」と強調した。 一方で「世界では感染症がまだ流行しており、ウイルスはまだ絶えず変異している」と指摘し、引き続き適切な対策をとるよう指示した。

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