中国産の肉食べないで 独反ドーピング機構、北京五輪選手に勧告

【AFP=時事】ドイツの国立反ドーピング機構(NADA)は10日、来月開催される北京冬季五輪に参加する選手に対し、ドーピング規則に抵触する恐れがあるため、中国産の肉を食べないよう勧告した。

 NADAは、食用の豚や牛を太らせるために使用されるステロイドのクレンブテロールを選手が摂取する危険性があることを懸念。10日のニュースレターで、「肉の消費は可能であれば避けるべきであり、代替案を栄養士と相談するべき」だとした。

 中国産の食肉にクレンブテロールが混入している可能性は、反ドーピング機関によって以前から指摘されているが、最近の事例は報告されていない。

 クレンブテロールは2010年、自転車ロードレースの元名選手アルベルト・コンタドール(Alberto Contador)氏(スペイン)がツール・ド・フランス(2010 Tour de France)の薬物検査で陽性反応を示したことで注目された。

 コンタドール氏は、スペインで買ったステーキを食べたことで陽性となったと主張。だが出場停止処分を受け、同年のツールと翌11年のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2011)を含む複数の大会で優勝を剥奪された。

【翻訳編集】AFPBB News

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