中国産スーパーコンピュータ、IBM抜き世界2位に

 世界最速スーパーコンピュータのTop500ランキングで、中国のシステムがIBMを抜いて2位にランクインした。
 首位は前回(2009年11月)のランキングと変わらずCrayの「Jaguar」(ベンチマークスコア1.76PFLOPS)だったが、2位にはIBMに代わって、中国のDawningが構築した「Nebulae」が入った。深センの国立スーパーコンピューティングセンターで稼働しており、ベンチマークスコアは1.27PFLOPS。IntelのX5650プロセッサとNVIDIAのTeslaを組み合わせている。
 3位は、前回2位だったIBMのRoadrunner(1.04PFLOPS)で、4位はCrayの「Kraken」(832TFLOPS)。 IBMのシステムはほかに5位、8位、9位にも入っており、上位10台中4割を占めている。
 今回のランキングでは中国勢の躍進が目立ち、2位のほかにも7位にNUDTの「Tianhe-1」が入っている。同国のシステムは24台が TOP500に入っており、台数ではドイツと並んで4位、ベンチマークスコアの合計ではドイツを抜いて2位となっている。
 日本のシステムでもっとも上位に入ったのは、日本原子力研究開発機構で稼働している富士通の「BX900」で22位(ベンチマークスコア 191TFLOPS)だった。

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