中国経済 2027年までに世界一 BRICs名付け親が新著で指摘

2001年にブラジル、ロシア、インド、中国の新興4カ国の台頭を予測し、頭文字を取って「BRICs」と名付けた米投資会社ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長が新著の中で、「新興国と呼ぶのはもはや適切でない。成長国と呼ぶべきだ」と指摘、中国経済は27年までに米国を追い抜き、世界最大になると予測した。
 11月20~22日付の英紙デーリー・テレグラフがオニール氏の新著『グロウス・マップ(仮訳・成長の地図)』の抜粋を掲載した。
 それによると、中国の国内総生産(GDP)は01年以降、1.5兆ドルから4倍の6兆ドルに拡大。個人消費も少なくとも1.5兆ドル増えた。BRICsの人口は世界の4割超の約29億人。GDPの合計は20年までに米国に追いつくという。
 オニール氏はまた、BRICsには及ばないが、成長著しい韓国やメキシコ、インドネシア、トルコなど11カ国を「ネクスト11」と命名。「主要8カ国(G8)の中で経済力が衰えた国は入れ替え、単一通貨ユーロ圏のドイツ、フランス、イタリアは一まとめにすべきだ」と提言した。

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