中央精機、宮城に新工場 ホイール製造を来年末稼働へ

トヨタ自動車グループでホイール製造大手の中央精機(愛知県安城市)が、宮城県大衡村に新工場の建設を計画していることが17日分かった。2013年12月に鉄製ホイールの生産を開始し、セントラル自動車(大衡村)などに供給する。近く正式に立地表明する。
 中央精機が、国内で愛知県外に製造拠点を設けるのは宮城が初。完成車工場近くで生産することで輸送コストの圧縮を図るほか、拠点の分散化で大災害などによる供給停止のリスクを軽減する狙いもあるとみられる。
 計画では、セントラルが立地する第2仙台北部中核工業団地内に約3ヘクタールの用地を取得、床面積約1万平方メートルの工場を建設する。総投資額は20億円程度。従業員数は40~50人になる見通し。
 工場の運営は、10年3月に設立した子会社「中央精機東北」(大衡村)が担う。これまでは愛知県内で製造したホイールを搬入し、セントラル内で加工、組み付けだけをしていた。
 中央精機は1939年設立。愛知県内の3工場のほか、米国、タイなど海外5工場で操業している。

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