中央精機が県、大衡村と立地協定 11月に新工場着工

宮城県大衡村に新工場建設を計画しているトヨタ自動車グループのホイール製造大手、中央精機(愛知県安城市)は25日、宮城県、大衡村と立地協定を結んだ。11月中に着工し、来年12月の操業を目指す。完成品の大部分はトヨタ自動車東日本(大衡村)の完成車工場に供給する予定。
 トヨタ東日本本社近くの土地約3.3ヘクタールを購入し、鉄筋平屋(床面積約1万平方メートル)の建屋を建設。愛知県内の工場からスチールホイールの製造ラインを移設する。
 生産能力は年200万個。従業員40~50人の地元採用を検討しており、運営は子会社の中央精機東北(大衡村)が担う。
 宮城県庁で開かれた調印式で、中央精機の東幸雄社長は「小型車の生産拠点となる東北で新たなものづくりに挑み、コスト競争力の向上を図る。生産活動を通し、自動車産業の定着にも貢献したい」と決意を述べた。
 村井嘉浩知事は「新規雇用などによって地域経済の活性化が期待できる」と歓迎。跡部昌洋大衡村長は「新工場が計画通り操業できるよう、万全の態勢で支援したい」と述べた。

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