中学不登校、宮城ワースト 12年度3.08%

宮城県内の全中学生に占める不登校者の割合を示す「不登校出現率」は2012年度、3.08%に上り、全国で最も高かったことが7日、文部科学省の13年度学校基本調査速報(5月1日現在)で分かった。県教委は「東日本大震災による精神面での影響が背景にある」と分析している。
 中学生で30日以上欠席した長期欠席者は、前年度より212人多い2513人。理由は不登校が最多の2017人(80.3%)、病気が381人(15.2%)だった。
 不登校出現率は前年度比0.16ポイント上昇した。これまでの最高は07年度の3.24%。12年度は08年度(3.17%)に次いで3番目の高さとなった。
 小学生の長期欠席者は1144人で、前年度より88人増えた。不登校出現率は0.02ポイント増の0.36%だった。
 県義務教育課の担当者は「スクールカウンセラーを派遣するなどしてきたが、不登校の増加を食い止められなかった。出現率が高い学校や市町村教委に状況や要因を聞き、対策を考えたい」と話した。

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