中居正広と井ノ原快彦がぶちまけた滝沢秀明への本音「自分だけがよければいいって思わないで」は誰に向けられた言葉なのか

「滝沢のはどう思ってんの。三宅が行ったわけでしょ。ああいうの見て『何やっちゃってんだ』とか思わないわけ?」。中居正広(50才)の直球すぎる質問に井ノ原快彦(47才)がタジタジになるひと幕があった。8月11日に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で熱く語り合った面々。この日のゲストは20th Century(以下トニセン)の井ノ原と坂本昌行(52才)、長野博(50才)の3人で、収録は都内の料亭で行われた。

「中居さんとトニセンはジャニーズJr.時代からの長いつきあいで、4人はお酒を飲みながら積もる話に花を咲かせていました。はじめのうちはそれぞれの結婚観や、ジャニーズアイランドの社長に就任した井ノ原さんの仕事のことなどを和気藹々と話していましたが、終盤で滝沢秀明さん(41才)や元V6の三宅健さん(44才)の名前が出ると空気が一変。張り詰めた緊張感がテレビ越しにも伝わってくるほどでした」(芸能リポーター)

 冒頭のように中居から核心を突く質問をされた井ノ原は、言葉を選びながらこう答えた。

「ちゃんとやってねと思う。ちゃんと面倒見てやってねとは思う。(三宅を)頼むよとは思うけど、知らなかったのでおれたちも。(滝沢のところに)行くっていうのは」

 今年5月にジャニーズ事務所を退所した三宅は、約2か月後に滝沢の新会社TOBEに“電撃移籍”。事前に井ノ原たちに相談さえしていなかったという意外な告白に中居も思わず絶句した。トニセンの3人と、三宅と森田剛(44才)、岡田准一(42才)の6人がV6としての活動を終えたのは2021年11月。解散と同時に森田はジャニーズ事務所を退所し、その後、三宅も「新しいステージへ向かう」という言葉を残して事務所を去った。

「井ノ原さんは三宅さんが退所することを直前まで知らなかったといいます。ましてや、滝沢さんと合流することはまったく知らされていなかったそうで、今回の『金スマ』でも『言えなかったんだろうな』と自分に言い聞かせるようにこぼしていました。『健康で幸せにやってくれればいい』とエールを送っていましたが、心中は複雑だったはず」(前出・芸能リポーター)

 井ノ原は滝沢についても「全然(問題ない)」と大人の対応を見せたが、2人の間にはテレビでは言えない深い因縁があった。滝沢がジャニーズアイランドの社長を退任したのは昨年9月末。後任に就いた井ノ原はのちに『デイリー新潮』(2023年1月1日付)のインタビューで、突然の社長交代劇をこう振り返っている。

《滝沢とは26、7年くらいの付き合いですし、『オレ、代わりにやることになったからね』って僕から声をかけました。ただ正直、引き継ぎめいたことがなかったのは事実です。彼はほとんど誰とも話さないまま、出ていってしまったので》

 井ノ原の言葉には、200名近いJr.を放置して黙って事務所を去った滝沢への複雑な思いが端々に表れていた。

「井ノ原さんは社長就任後、Jr.の信頼を得るために率先して現場に立ち合い、社長室に全員の顔写真を貼って必死に名前を覚えたそうです。それだけに、就任直後にIMPACTorsの7人から退所を切り出されたショックは大きかったと思います」(レコード会社関係者)

 井ノ原は突然の申し出に驚きつつも、彼らを引き留めることはなかったという。

「新潮のインタビューでも『寂しい半面、同じ男として、同じジャニーズとして彼らを気持ちよく送り出したい』と語っていました。King & Princeを辞めた平野紫耀さんたちにも同じ気持ちでいるそうです。井ノ原さんは彼らが滝沢さんのところに行くことをわかっていながらその話に触れず、『ファンを幸せにしてくれ』とだけ伝えたのだとか。退所後、彼らはTOBEに移籍し、グループ名をIMP.に変えましたが、メンバーからも滝沢さんからも井ノ原さんには何の連絡もなかったといいます」(前出・レコード会社関係者)

「滝沢と会ったら話せる」

 かつては同じステージに立ち、互いに励まし合った井ノ原と滝沢に、なぜここまで大きな溝ができてしまったのか。

「Jr.時代にV6のコンサートでバックダンサーを務めた滝沢さんを井ノ原さんは弟のようにかわいがっていました。たまたま同じ指輪を付けていたことがあり、そのときは2人で大盛り上がりしたといいます。もっとも、ジャニー喜多川前社長の寵愛を受け、帝王学を叩き込まれた滝沢さんと、V6としての活動に打ち込んでいた井ノ原さんの目指した方向はまるで別。仕事での接点も数えるほどで、プライベートの交流はほとんどなかったようです」(芸能関係者)

 その滝沢が、急速に三宅との距離を縮めたのは数年前のことだった。

「きっかけは三宅さんが2016年から3年連続で出演した『滝沢歌舞伎』でした。意気投合した2人はユニット『KEN☆Tackey』を結成し、CDデビューも果たしています。滝沢さんは、若くして亡くなった自身の兄の姿を三宅さんに重ね『兄貴』と呼んで慕い、三宅さんも滝沢さんに『おれは、お前を笑顔にするために滝沢歌舞伎に出る』と言っていました。2人が合流した背景にはこの数年の間に築かれた強い絆があったようです」(前出・芸能リポーター)

 古巣のタレントを次々に“引き抜く”滝沢の行動を支持するファンがいる一方で、多くのファンやJr.に大きな混乱を招いていることも事実だ。

「滝沢さんは8月18日にIMP.の第1弾シングルを世界配信することを発表しましたが、当日はJr.の人気グループHiHi Jetsが『HiHiの日』と定めた記念日なんです。滝沢さんが指導し、いまは井ノ原さんが手掛けるグループの記念日にあえてデビューをぶつけてきたところに何らかの意図を感じる関係者は少なくありません」(前出・レコード会社関係者)

「金スマ」で困惑気味の井ノ原に、中居は優しくこう語りかけた。

「解散にも退所にも教科書があるわけではない。本人にとっては初めてのことだから、こうあるべきだという答えを必ずしも固めなくてもいいんじゃないかな」

 一方で「でも、(お互いに)話してもよさそうだけどね」と本音をポツリ。井ノ原は「滝沢と会ったら話せるし、三宅とも連絡は取る」と没交渉ではないことを強調するのが精いっぱいだった。

「『金スマ』では中居さんが退所したときに、東山紀之さんがお別れ会を開き、井ノ原さんや国分太一さんが参加したことも明かされました。誰とも話さずに消えてしまった滝沢さんとは対照的に、退所後も古巣のタレントに慕われる中居さんは稀有な存在です。SMAP解散後も新しい地図の3人と合流せず、中立的な立場を取り続けているのも中居さんなりの考えがあってのことなのでしょう」(前出・芸能リポーター)

 中居が井ノ原に最後に伝えたのは、エンターテインメントの在り方だった。

「自分だけがよければいいって思わないでいたいね。自分の人生さえよければなんて思ってると、やっぱりエンターテインメントってどっかで濁ってしまうかなあって」

 解散も退所も経験した中居ならではの深いメッセージは、誰に向けられた言葉だったのだろうか──。

※女性セブン2023年8月31日号

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