仙台市は2015年開業予定の市地下鉄東西線の運賃制度案を決めた。南北線と同じく、運賃区間を200~360円の5区間に分割する。仙台駅を中心とする東西、南北両線の13駅の範囲には、どの駅で乗降しても一律200円の均一運賃区間を新たに設ける。南北線と連動させて乗客の増加を図るのが狙い。均一運賃区間の導入は、全国の地下鉄で初めてという。
東西線の運賃は初乗り200円。南北線と同じく3キロごとに料金が加算され、250円、300円、330円、360円となる。ことし4月の消費税引き上げ分も上乗せした。
仙台駅からの運賃は=図上=の通り。西側は川内までが200円、青葉山は250円、八木山動物公園は300円。東側は薬師堂までが200円、卸町、六丁の目が250円、荒井は300円となる。
仙台駅で乗り換えた場合の東西、南北両線の乗り継ぎ料金は、南北線泉中央から東西線八木山動物公園までが360円、東西線薬師堂から南北線長町南までが300円など。
一方、市中心部に位置する東西線国際センター~薬師堂間と、南北線北四番丁~河原町間のエリア=図下=は、200円の均一運賃になる。南北線北四番丁~河原町の運賃は現在、240円(4月以降は250円)だが、東西線開業後は200円に値下げされる。市は、低価格化で乗降客の多い市中心部でのニーズを掘り起こす考えだ。
東西線の各駅で接続する一部市バスの運賃も見直した。現在は市中心部で実施している市バスの100円均一運賃区間を、東西線八木山動物公園、薬師堂、荒井の3地区のおおむね1.5キロ圏内でも導入。最大で現状よりも50円安くなる。