中高生のスマホ利用長時間化 年度内に対応策

県内の高校生の半数がスマートフォンを1日に2時間以上利用し、中学生の3割はLINE(ライン)など無料通信アプリを1時間以上使用していることが、県 の調査で分かった。県は県教委を中心とする部局横断型のワーキンググループを設置し、長時間化している中高生のスマホの使用実態や課題の洗い出しを進め る。
県教委は昨年7月に公立高1、2年生を対象に実施した学力状況調査の中で、スマホの利用状況についても確認。平日に2時間以上使用する生徒が半数に上り、4時間以上も1割に達した。
使用する場面は「夜、ふとんやベッドに入ってから」が半数を超えた。「勉強しながら」や「食事をしながら」といった「ながらスマホ」も目立ち、学習・生活習慣への影響が懸念される。
県教委が昨年10月に実施した中学2年生対象の県独自の学力・学習状況調査では、スマホで無料通信アプリを1時間以上使っている生徒の割合は31.1%。メールや通話、ネットで3時間以上利用する生徒は15.6%だった。
スマホの長時間利用は学力低下や生活習慣の乱れを招くほか、いじめや犯罪などトラブルの原因となることもあり、社会問題化している。県は本年度中に、生徒 にスマホの適切な利用を促す対応策をまとめる方針。県高校教育課の担当者は「学校や家庭からの一方的な制限だけではなく、ルールづくりに生徒が主体的に参 加するなど、自覚を促したい」と話した。

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