中高生の飲酒習慣(月1日以上)の割合を調べたところ、15年ほど前 から大幅に減ってはきているが、男子より女子が高くなり「逆転」したことが、厚生労働省の研究班の調査でわかった。原因ははっきりしないが、研究班の尾崎 米厚・鳥取大教授(環境予防医学)は「大人になり飲酒の頻度や量が多いまま妊娠すると、胎児に悪影響を及ぼす可能性があり、注意が必要」と指摘している。
調査は1996、2000、04、08、10、12年度の6回にわたり、全国の各10万人前後の生徒が回答したものを分析した。国際的には、若年者の飲酒習慣は「月1日以上の飲酒」をさすことが一般的とされる。
最新の12年度では、中高男女で飲酒経験者は計276万3千人、月1日以上の飲酒は75万2千人、週1日以上の飲酒は15万8千人いると推計した。