丸亀製麺、うどんの本場・香川県で挫折?

本物のうどんのおいしさを、セルフ形式で提供する讃岐うどん店チェーンの「丸亀製麺」が、「うどん県」を標榜する香川県に出店した第1号の路面店を閉めることになった。

丸亀製麺は現在、香川県高松市内に3か店を出店している。このうち、閉店が決まったのは「栗林公園店」。進出して、わずか3年での撤退となった。

香川県民にとって、「うどん」は老若男女を問わず、生活に密着した食習慣、食文化として根づいている。うどん店は県全域に分布し、統計によると香川県のうどんの年間消費量は県民一人あたり2日に1食(1玉=200グラム)を口にしている計算になるという。

なにしろ、香川県のうどん店は、お客が丼を持参して、うどん玉だけを入れてもらって食べる店も少なくないという。釜揚げ、かけ、ぶっかけ、生しょうゆ… ダシ汁も蛇口をひねれば出てくるスタイルで提供される。

とにかく圧倒的に手軽に、安く食べられるうどん店が軒を連ねているのだ。そんな食習慣、食文化の違いが、「丸亀」を名乗るものの、県外から香川県に乗り込んだチェーン店の見えない「壁」になっていたのかもしれない。

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