丸紅は25日、国際石油資本の英BPから、米国南部沖のメキシコ湾にある石油・ガス田の権益を6億5千万ドル(約520億円)で取得すると発表した。BPは同湾で起きた原油流出事故の対策費を賄うため300億ドル規模の資産売却を計画しており、丸紅への権益売却もその一環だ。BPが売りに出した石油・ガス田の権益を得ることが決まったのは、日本企業では初めて。
丸紅が権益を買うのは、メキシコ湾の四つの石油・ガス田。原油換算で日量約1万5千バレルをすでに生産している。いずれも数百~1千メートルの深海にあるが、生産段階にあるため、事故を受けて適用される生産の前段階の油田探査などでの規制は受けないという。