乗用車大手3社の2月世界生産2桁減、ホンダ・日産は中国9割減

[東京 30日 ロイター] – トヨタ自動車<7203.T>など大手乗用車メーカー各社が30日発表した2020年2月の世界生産台数は2桁減と落ち込んだ。トヨタのほか、ホンダ<7267.T>、日産自動車<7201.T>は、新型コロナウイルスが発生した中国の工場での一時生産停止が響いた。

トヨタの世界生産台数は前年同月比13.8%減の62万5750台で、中国での生産は同77.4%減の1万5311台だった。同社は中国に現地企業との合弁で4工場持つが、2月上旬までだった春節(旧正月)の長期休暇終了後も操業を停止。17日から広州市と長春市の工場、18日からは天津市の工場、24日から成都市の工場が順次操業を再開したが、1日当たりの生産台数は通常の半分程度にとどまった。

ホンダの世界生産は26%減の28万9255台。このうち中国は92.4%減の5700台だった。新型コロナが発生した中国・湖北省武漢市にある工場は春節の大型連休を含めると2月は1カ月間休止し、3月11日から部分的に生産を再開した。広東省広州市の工場(広汽本田)は2月16日まで、同市の輸出専用工場(本田汽車)は2月19日まで操業を停止。再開後も生産は少量だった。

日産自動車<7201.T>の世界生産は28.5%減の27万0073台。中国は87.9%減の7740台だった。同社も2月は中国の工場で生産を一時休止。広東省の花都工場は同月17日から、遼寧省の大連工場は20日から部分的に生産を再開したものの、湖北省の襄陽工場と河南省の鄭州工場は3月中旬まで再開できなかった。

日産は、中国からの部品調達遅れと需要減少が響き、日本の工場も一時停止を余儀なくされた。日本の生産台数は29.3%減の5万1673台となった。

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