二枚貝類の食中毒に注意 まひ性貝毒検出「潮干狩りで食べないで」

宮城県内沿岸部に生息するムラサキイガイやカキなどの二枚貝類から、食品衛生法の規制値を上回るまひ性貝毒が相次いで検出されている。2~4月で計6件が出荷自主規制の対象となり、現在も続いている。毒化した二枚貝類を食べると唇や舌のしびれが発生し、呼吸困難になる恐れもあり、県は注意を呼びかけている。

 県によると、6件の種別はムラサキイガイ2件、カキ1件、アカガイ1件、アカザラガイ1件、トゲクリガニ1件。海域は県北部から南部まで広範囲にわたる。

 まひ性貝毒は、二枚貝類が原因となるプランクトンを摂食することで引き起こされる。県内では例年、大型連休前後から増加する傾向がある。

 県水産業基盤整備課の担当者は「潮干狩りや磯遊びの際、出荷自主規制となっている海域の二枚貝類を採取して食べないでほしい」と注意を促す。

 一般に流通販売されている県産二枚貝類については、県と県漁協が貝毒検査で安全性を確認している。

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